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「宮内くーんvあのさ、私たちに橋本先輩紹介してくれないかなぁ〜?」 休み時間に、クラスの女の子2人が僕に話しかけてきた。 「・・・なんで?」 「なんでって、橋本先輩と仲良くなりたいのー!分かんないかなぁ〜」 「鈍いなぁ〜」 2人は不満気な顔で僕に言った。 僕が入学して約一ヵ月がたった。 クラスの子たちともだんだん馴染めてきて、いい調子だと思う。 そんな時、こんな風にライムと知り合いたいと僕に言ってくる女の子が出てきた。 ライムは度々僕のクラスに顔を出すので、僕とライムが知り合いだということがクラス中に知られている。 ライムは生徒会長で顔もいいということで、人気があるらしい。 しかも最近では、クラスの女の子ではない、僕の知らない子からも声を掛けられる。 クラスの女の子でも僕はどう対応していいか分からないのに、知らない子では、非常に困ってしまう。 「で、紹介してくれんの?」 最初の可愛らしい態度はどこへ行ったのか、今は随分横柄な態度だ。 「・・・紹介って、何て紹介すればいいの?僕のクラスメイトです、としか言えないけど・・」 「うん!それでいいよ♪それに、よく気が付く子とか料理上手とか言ってくれるだけでいいからv」 「え〜とぉ、じゃあ私は優しくて思いやりのある子でいいよv」 「・・・・」 「じゃあ、今日のお昼休みに・・」 「ちょっとアキ!あんた何、宮内君に言ってんのよ!」 「そうよ!図々しいにも程があるわよ!」 「私たちだって、まだ橋本先輩を紹介してもらってないんだから!」 僕と女の子たちが話してたときに、何人かの女の子が大声を上げて入ってきた。 「なによ!あんたなんか橋本先輩紹介してもらっても、相手になんかされないわよ!」 「あんたなんて橋本先輩と並んだら笑われるわよ!」 どんどん女の子たちの言い争いは激しくなって、僕は怖くなってその場を離れた。 「おい!理己!こっちこっち!」 最近一番親しい友人・大樹(だいき)が、僕に手招きをしてくれた。 「女子たちすげーなー。女ってマジ怖え〜」 「・・・怖かった。」 「災難だったな〜。なに?生徒会長のこと?」 「うん、そう。」 「そんなに生徒会長って人気あんだな〜」 「・・らしいね。」 僕も人気はあるだろうと思っていたが、ここまでとは思わなかった。 「あれ?そんで、なんで理己は橋本先輩と知り合いなんだ?」 「え〜と・・・幼馴染み?」 「へ〜。そーだったんだ〜」 知り合って2年あまりだが、これは幼馴染みと言えるのだろうか・・・ 「今日もさ、ライムを紹介してくれって言われたけど・・・」 「また〜?なんで理己を使うかね〜。自分で来いってんだよ。」 今日も、ライムが向かえに来て一緒に帰っていた。 「ごめんな〜。そんなやつら相手にすんの大変だろ?しかも断ってくれてんだろ?理己ーありがとーv」 ライムは、ゆるく僕に抱きついてきた。 「それは・・・僕も・・なんか、ライムを紹介すんの嫌だったし・・・」 「えっ!?!」 ライムは俺から離れて歩くのをやめてしまい、口が開きっぱなしだった。 「なんで!?なんで、理己は嫌だったの?!?」 「なんで・・・かは、分かんない。なんとなく・・・?」 「なんとなく・・・ですか。なんだよ、それ〜」 ライムは直ぐに落胆したようだった。 本当に、なんで嫌なのかは分からない。 でも、ライムがこれ以上多くの人と仲良くなるのを見たくなかったのだ。 「でも、いいや。理己が俺に関心持ってくれてきたようだしvこれからゆっくり嫌な理由を考えればいいよvv」 そして、ライムはとてもご機嫌になったようだ。 さっきより断然力強く、僕を抱きしめてきた。 「ライム・・歩けない。」 「うふうふうふーv」 ・・・・気持ち悪い。 「あ、明日放課後委員会だから、先帰っていいかんな〜」 「分かった。」 「変な人についてっちゃダメだぞ〜〜」 「・・・分かってるよ。」 |