不機嫌な王子 5

「あ・・・・・あの?」

・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・

「い、今の言葉、僕に言ったんですか・・・?」
「お前しかいないだろ!俺の前にいんのは!」

は。やばい。今トリップしてた。
こいつが変なこと言ってくれたおかげで現実に戻ってこれた。
つい、ツッコんじまったよ。


「・・・・・・あ、あい?」

そうだ。
俺はなんでこいつのこと見てたのか。
なんでこいつのこと気になってたのか。
やっと今分かったぞ。

俺はこいつのこと、好きなんだ。
好きだから、こんなに気になってたのか。
こんな、冴えなくて平凡な男・・・・・




愛しすぎる。


やっとすっきりしたぜ。


やっと俺の不機嫌は解消されたようだ。





「俺、お前のこと、好きだ。」


「好きで、好きで好きで好きで堪らないんだ。
 俺はここ最近、あんたのことがなぜか気になって機嫌悪かったんだ。ずっとずっとあんたのこと気になってた。
 それが今分かった。」

「愛してんだよ!」

駄目だ。こいつを俺のモノにしないと気が済まない。

というか、こいつが俺の手元にないと俺が狂いそうだ。


「あんた、今誰か好きな奴いんのか!?」
「え・・・・い、いないけど・・・・・」
「なら、俺じゃ駄目か!?俺とつき合おう!!
 お前のこと、こんなに愛してる奴、他にいるか!?
 俺は、お前のこと守るよ。何からも守る。
 ぜってー幸せにしてやる。」


・・・・・俺って、こんなに熱い人間だったのか。
考えるより先に口が動いている。


「なあ、あんたが好きなんだよ!!!」

「ほ、本当に」
「本当だよ!」

「ば、罰ゲームとか」
「なんだよ罰ゲームって!んな、罰ゲームなら全然罰じゃねーよ!進んで罰ゲームやるよ!」


「・・・・か、仮に僕のこと好きってのが本当なら、その相手に"あんた"って言うのは、し、失礼なんじゃ・・。」
「あ・・・・・すまん。それと、仮じゃねーから。」
「ぼ、僕は、君のこと知らないんだ・・。」
「つき合ってく内に知ればいいじゃんか。」
「・・・ぼ、僕は、君の言ってることが信じられない・・。」
「こんなに言ってんのに信じてくれないのか・・・・・。じゃあ、どうすりゃ信じてくれんだよ!!」
「え・・・・・えっと、、、、えっと・・・・・・・・。
 あ。・・・・ぼ、僕のこと迎えに来てください。朝・・・毎朝。」
「迎え?」
「は、はい。毎朝です。毎朝ですよ。1日も欠かさず・・。えっと、、、1週間・・・・1ヶ月、毎朝です・・・。」
「1ヶ月、毎朝迎えに行けば、あんた、俺とつき合ってくれんだな?」
「え・・・・・つきあ・・・・・は、はい。い、いですよ・・・。」
「よし。迎えに行ってやる。1ヶ月と言わず、一生迎えに行ってやる!」

1ヶ月、毎朝迎えに行くだけで、こいつとつき合えるんだ。
な、なんて幸せな条件なんだ。


こいつと・・・・・毎朝・・・・・・・・・・・



想像するだけで鼻血出そうだ。

「よっしゃ!あんたと恋人同士になれんだ!!」
「・・・・こいびと・・。

 ・・・・・・・また"あんた"って言った・・・・・。」


「な、あんたの名前なに?」

「・・・・・・・・・・それ位、し、調べてください。



 ・・・・・・僕を好きなら。」








それから1ヶ月後に、俺はあいつと晴れて恋人同士になった。

あいつは苦い顔してたけど。

俺はすっげー幸せだ。



完璧な男、俺は平凡な男、松永 三という最高にかわいい恋人を手に入れた。



end.


←BACK 
その後::一ヶ月後(ミツ目線)→

ここまでおつき合いくださり、ありがとうございました!!!
今回は、私にしては速く更新することができました;(当社比)
いかがでしたか?『不機嫌な王子』は。
多くの方(当社比)からweb拍手のコメントをいただき、本当に嬉しかったです!飛び跳ねてました!
感想などありましたら、何かいただけたら嬉しすぎますvvvvv→mail
06.08.21.mon

*clap* ←もし宜しければ、拍手どうぞ。作品名もお願いします。

INDEX ←検索サイトから来てくださった方はこちらからお入りください。