朝起きたら知らない男がいた。

あー・・・いい匂いがする。
コーヒーの匂い・・・


あーだるい。
誰かいるのか?

・・・覚えてないな。

ここは俺の部屋だから帰っては来たらしい
誰連れて来たんだ?
朝から料理するやつなんていたっけ・・・
見に行くの怖いなー。
大体ヤッたやつはいつのまにか帰ってたんだけどな。

「あっ起きたー?おはよ。コーヒー飲む?」
そいつは言いながら、ベッドで寝ている俺を抱きしめてきた。

なんだ。この、甘い朝は。
しかし、やたらとルックスいいやつだな。
顔は甘いマスクって感じか?体なんてモデル体型じゃないか。
こんなやつ俺引っかけたのか?

「あー、飲む。あんがと。
でさ、あんた名前何て言うの?俺昨日何も覚えてないんだ。」
「えっ覚えてないのー?じゃあ、今朝まで激しくヤッてたのも覚えてないのー?」
「・・・どおりで腰が痛い。まあ、いーじゃん。あんた、もう帰っていいから。」
「えー!?帰れって言うのー!?冷たいなー。恋人同士になった次の日なのにー。」

「・・・恋人同士?」
おいおい何だこの兄ちゃんは。

「それも覚えてないのかー。俺たち恋人同士になったんだよ。俺の名前は恢成(カイセイ)だよ。芥(アクタ)v」

「俺お前に名前教えた?」
「教えてくれたじゃんー。何度もあの時名前呼んであげたじゃんー。」

俺は本当にこいつと付き合うって言ったのか?
おかしい。俺は誰とも付き合うつもりはないんだが・・・如何せん昨日のことを何も覚えてないからな・・・。

「本当に俺付き合うって言った?」
「言ったよー!ダメだよ。そんな約束逃れは。しっかり俺と付き合ってもらうからな。」

「・・・いいよ。分かったよ。付き合えばいいんだろ。」
「あっ分かってくれた?ふふふ。愛してるよーv芥vv」
恢成は更に強く抱きしめてきてキスの雨を降らせた。

「ねっねっ。俺の名前呼んで?」

「・・・カイセイ。」

「ふふふーv何ー?芥v」

しばらくはこの色ボケバカに付き合ってやろう。
甚だしく不本意だが。