七のつぶやき

「なーなちゃんvはよー!」
後ろから誰かが乗りかかってきた。誰だかは分かる。
最近、仲良くなった人。とゆうか、中学入って初めて友人と言える人だろう。

「お…重いよ。靖(セイ)さん。」
「重いわけないだろー!俺は背は高いが細身なんだよ。つかお前、ちゃんとダイエットやってんのか〜?全然やせてねーじゃん。」
「…そのうち痩せてくるよ。誘惑には勝てないのです。」

僕は太っている。小学生の頃から肥満児というやつだ。それと、口数も少なく、暗いこともあり、中学では1人も友達ができなかった。

というか、いじめられているのかもしれない。
僕はその行為が”いじめ”とは気づかなかったが、助けてくれた靖さんが”いじめ”から僕を救ったと言っていたから、僕はいじめられていたのだろう。

そう、靖さんとは僕がいじめ?られて助けてくれたことから知り合いになった。

というか、靖さんが強引に僕を仲間に引きずり込んだのだ。
靖さんを、僕は知り合いになる前から知っていた。
靖さんをこの学校で知らない人はいないだろう。

そう、彼は有名人なのだ。

靖さんは、僕の1つ上で、もの凄く綺麗な人だ。ハーフらしいが、とっても美しい顔で、付いてくる体も綺麗な体だ。すらっと細く、手足が長い。たまにモデルの仕事もこなしているほどだ。
頭も良い。全国模試でもいつもかなりの成績を収めているらしい。

しかし、正確が難ありだと、クラスの女子が言っていた。
目立ちたがりで、奇妙な行動を取り、学年主任にも、手を付けられないらしい。
それだから、友人がいないとの噂だ。
こんなスーパーな人なのだから、友人の10人や100人くらい僕はいると思っていた。

しかし、今現在では、友人がいないとの噂はかなり信憑性が高いように思われてきた。
靖さんと知り合い、行動を共にするようになって、分かってきた。

彼についてこれる人はいないだろう、と。

「おvきぃーちぃー!はよー!」
靖さんは僕の鞄から、僕が休み時間食べるように持ってきていたお菓子を勝手に出して勝手に食べながら、手を振っていた。
「おはよ。靖、七君も。」
僕たちに近づいてきて挨拶したのは、喜一さんだ。
靖さんの唯一友人と言える人だ。

僕は、靖さんと喜一さんと一緒に行動をとっているのだ。
この人と一緒にいることは、いじめにあっていたときよりも大変かもしれない。

だが、楽しかった。
ここ何年、友人と呼べる人達と、こんな楽しい時間を過ごしたことはなかった。
学校生活に、やっと楽しさが出てきたのだ。

この友人達は、一生失いたくないと、12歳の僕ながらに思っていた。

「おい、キーチ。ナナ。今日は何して遊ぶ?」