lunch time

「は、華ちゃん!」
4時限目の終了のチャイムがなったと同時に教室を出て、華ちゃんの教室にやってきた。

「おお!リューじゃん。はよ!どした?」
「お、おはよう!あのさ、昼・・・一緒に食べていいかな・・。あの、嫌だったら全然断ってくれていいから!!!」
「え、別にいいけど。全然。俺いつも佐貴と・・同じクラスのヤツと食べてるけど一緒でいい?」
「だ、大丈夫!!!ありがと!!」
「あ、ああ。んじゃ、中庭行こ。いつもそこで食べてんだ。」

昨日アドレスの交換をして、今日は勇気を振り絞って昼食を一緒に食べられるかと声をかけた。
華ちゃんと昼食を食べられるなんて・・・すごい、急接近だー!!
それで話とか盛り上がって、外で遊ぶ約束なんかしてみちゃったりして・・・
いいぞ!いいぞー!!
俺の未来は明るい!

邪魔者が1人いるけど。。。

「お!佐貴!いいパン取れた?」
俺と華ちゃんが中庭で手頃な場所を確保して座ったときに、邪魔者は現れた。

「全然ダメ。俺あーいう人垣って苦手だし。」
「だったら、朝コンビニで買ってこいよ〜」
「しょうがないだろ、遅刻しそうだったし。・・・・で、こいつは?」

俺を無視して二人で話していたら、やっと俺も蚊帳の中に入れてくれるようだ。

「あ!そうそう。こいつ、榊 竜円。知ってるよな?」
「そりゃー知ってるよ。俺が言いたいのは、何故こいつがここにいるかってことで・・」
「昨日友達になったんだ!こいつすげーギャップ人間なんだよ!んで、今日は一緒に食べよーてことになった。」
「ああ、そう。」

『ああ、そう』!?言うことはそれだけか?!
そしてこいつは買ってきたパンを開け始めた。

「リュー、こいつ、宮内 佐貴。俺の幼馴染。」

「・・・どうも。榊です。」
「ああ、よろしく。宮内です。この間のライブ、華と一緒に行ったんだ。凄いね。あれじゃあ、モテるのも頷けるね。」
「・・・・・どうも。」
本当に凄いと思っているような口ぶりではない。どこか馬鹿にされた感じだ。


「そうだ。リュウ、何でいきなり俺らと昼食べようとしたんだ?」
華ちゃんが、至極当然な疑問を尋ねてきた。

「えっと・・・それは・・・・・」
俺がどう答えようと迷っていると、佐貴が答えた。

「華と仲良くなりたかったんじゃん?昨日友達になったんだろ?今日は更に親睦を深めようってことだろ。」

「そうなの?」

「・・・・・そ!そう!!その通りなんだ!華ちゃんともっと仲良くなりたくて!!」
あまりにも、佐貴が俺の考えていることを言い当てるので、俺は一瞬思考が止まってしまった。
・・・何故分かったのだろうか。

「なんか、やっぱリュウっておもろいよな〜。俺なんかと仲良くなりたいなんて。つか、俺のがリュウと仲良くなりたいし。・・・・なんかこの会話恥ずかしいな・・。」

「あ、ありがと!俺は一層華ちゃんとの関係を深めたいよ!!」
「ぅわ、俺たちマジ恥じぃ〜」
華ちゃんは照れてしまった。
俺は何か変なことを言ったのだろうか。
とにかく、俺は、俺の今の気持ちを華ちゃんに伝えたくていっぱいいっぱいだった。

「ま、これから深めていけばいいじゃん。高校生活はまだまだあるさ。人生は長いしな。」
佐貴が俺たちの終わらなそうな会話をまとめてくれた。

何故こいつはこんなひょうひょうとしているのだろうか・・。
本当に同い年なのか?
妙に冷静なヤツだ。


「あれ、佐貴、メール来てんじゃん?」
「ああ、どうせ、あいつだよ・・・・やっぱあいつだった。」
そう言い、佐貴は携帯を開き、すぐに閉じた。
「返信しなくていいの?」
「いいよ。面倒臭い。」

俺には分からない会話を2人はし続けた。


「そだ。リュウ。今度さ、学校帰りに佐貴と映画見に行くって話てたんだけどさ、一緒に行く?」

「え・・・行く!!!行くよ!絶対!何があっても!!」
「そ・・そうか。そんな映画行きたいのか。・・・あんま無理すんなよ。」
これは、何があっても、行かなくてはいけない。
華ちゃんとの初のデートだ!
しかも学校帰りの制服デート!

「なんか、眼がイっちゃってるけど、俺も行くんだからな。」

「・・・・分かってるよ。」
佐貴はニコニコしながら、俺に釘をさしてきた。

・・・・・邪魔者がいた。




とりあえず、俺は華ちゃんと急接近できた。
しかも、外で遊ぶ約束までしてしまった。

凄いぞ!俺!





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