「好きです。」

放課後に呼び出されてこんなことを言われてしまった。

もじもじして。
目なんてウルウルさせて。
震えそうじゃないか。

ああ。かわいいな。
かわいすぎて、俺はジーンと感動してしまう。

肌は白く、体全体が華奢だ。
抱きしめたら折れそうじゃないか。

男の為にあるような体だ。


俺は生唾を飲み込む。




俺もこの子みたいな体だったらな・・・・・




ネコになれる日


俺はゲイだ。

・・・と思う。

なぜなら、男とセックスがしたい。


別に、女になりたいとかはない。
生まれたときから必然的に、何も考えずに男に抱いてもらえる女の体が羨ましい。


俺がゲイの道に芽生えたのは、中学生の時だ。




中学2年の時、俺はレイプされた。
俺は、当時美少年だった。
そして、そんな可憐な俺に目をつけたのは、実習教育生の大学生の男だった。
俺は当時から気弱で、誰に対しても反抗なんてできなかった。
今にして思えば、典型的ないじめられっ子気質だった。

俺のクラスは直接、教育生の授業はなかったが、若い学生達が学校をうろちょろしているので、何度か教育生たちは見たことがあった。

ある時、放課後の日直の仕事を終えて、1人で閑散とした廊下を歩いていて教室に戻ろうとした時だ。
俺は若い先生に引き留められた。
こんな先生は見たことないし、多分実習生だろうと思った。

「ねえ、君。この荷物重いから手伝ってくれない?」
「は・・い。」
確かに、重そうにノートや教材を抱えている。
そう。俺は断れない性格なんだ。まして、先生なんて恐れてしまう人種だ。(俺にとって先生も実習生も同じ存在だった。)

ある資料室に連れて行かれ、俺は指示されたところに教材を置いた時だ。

「はぁはぁ・・・・あ、ごめんね・・・つまずいちゃって・・・・はぁはぁ」
後ろから抱きしめられる状態になっていた。
「・・・・大丈夫ですか?」
つまずいただけなら、早く離れてくれないかと後ろを向こうとしたら、
更に強く抱きしめられてしまった。
「君、高宮真理君だよね?ずっと君のこと見てたんだ・・・はぁはぁ」
なんで、俺のこと知ってんだ?ずっと見てたって・・・・

そして俺は視界が反転して、背中にはひやりと冷たく固い存在が、上には先ほどの実習生。なぜか目が血走って見える。
疑問符が俺の頭の中に大量発生し、このような体勢もまた先生がつまずいたのかと思った。

「はぁはぁはぁ・・真理くん・・・気持ちいいことしようか・・・」
「君ほどかわいければ、もう誰かのお手つきとか?」
「ね・・・真理くん・・・・」
俺は彼の脅威じみた迫力によって声も出せずに動くこともできなかった。

あれよあれよという間に、俺は縛られて服を脱がされていた。
「あぁ・・・はあぁ・・・・かわいいね・・まり・・・」
先生は俺の体をまさぐって、俺は気持ち悪くなってきた。

この拷問のような時間が短かったのか長かったのか正確なことはその時分からなかったが、俺には1秒でもとても長く感じた。
拷問の終わりがいつなのか分からなかったが、この男が俺に制服を着せた時には全身が痛かった。特に、腰とお尻だ。

「帰ろっか?」
彼はニコニコして、俺の家まで送ってくれた。
そして俺の家に俺の家族がいないことが分かると、家に上がってきた。

「ああ・・・ここが真理君が育った家なんだね・・・良い匂いだ・・・」
「ああ・・・ここが真理君の部屋か・・・・真理君の香りがする・・・はぁはぁ・・・・また君と愛し合いたいけど今は体がつらいよね・・」
そしてこの男は俺の腰を触ってきた。やっぱり気持ち悪い。

「ね、見て。真理君。僕の宝物。」
目をぎらぎらさせて、気持ち悪い笑顔を俺に向けて携帯の画面を見せた。
携帯の画像フォルダには、俺の体や、顔、この男の一物が入った俺の見たことがない部分など、なんかエロい写真がたくさんあった。
「動画もあるんだよ。見たい?真理君、飛んじゃってて撮ってるの気付かないんだもん。笑顔が欲しかったな。」
「ふふ。じゃあ、また明日ね。離れがたいけど、明日また愛し合おうね。」
去り際に濃厚なキスをされて、俺の口の中はバイ菌が充満したようだった。


そしてこの男と俺の関係は続いた。
実習期間が終わっても、終わらなかった。

この男と俺がしていることが、"セックス"という行為だと知ったのは、彼と何回かした後に彼に聞いたときだ。
「せ・・・んせい・・・・これって、なんなの?」
「これって、この愛し合う行為のこと?セックスって言うんだよ。赤ちゃんができる行為だけど、僕と真理君の間には赤ちゃんができないんだよ。」
セックスという言葉は知っていたが、この行為がセックスだとは気付かなかった。男同士なのにセックスという言葉を使うことを初めて知った。

そして、俺はレイプされたということに後で気付いた。
合意じゃないセックスのことをレイプって言うんだな。
だから、後で気付いたことだから、俺は訴えるなんてことは全く考えなかった。
悔しいとか、悲しいとか、そんな感情も持ち得なかった。

最初のレイプから、約1年後に俺は先生から解放された。
一方的に解放されてしまった。

俺はその時にはドツボに嵌っていた。

快楽に嵌ってしまっていた。

セックスの虜になってしまっていたんだ。


男との。


俺が女側になる男とのセックス。



だから、先生が俺との関係を絶ったとき、本当に悲しかった。
俺のこの有り余る性欲をどーやって解放すればいいんだ。

俺は本当に、先生に会いたかった。


先生の一物に。




俺は、先生の所為によって、ゲイにさせられてしまったんだ。
ゲイの、ネコ側の方に。


だが、先生が俺を振った理由がとても悲しかった。


「僕、美少年にしか興味ないんだ。」



俺は、先生と出会ってから、1年後には、160センチなかった身長が、170センチを越えていた。
少年というには言えない体つきになってしまっていたんだ。

俺が先生と別れて気付いてしまったこと。

一般的に抱かれる側ってのは、小さくて華奢な方がいいんだ。

そう。1年前みたいな俺。
でも、その当時の俺の体はイケる方だと思うんだ。
細くて、少年から青年になりかける危うい体つきといった感じで。
だが、受験生ということも相まってか、俺を抱いてくれる、というか俺を気にかけてくれる男性という者に出会わなかった。
女の子からは、1年前の俺には全くなかった、告白というものが度々あった。

受験勉強しながら、俺はセックスに飢えていた。
けど、小心者の俺は誰かを誘うようなこともできなく、1人で後ろをいじってオナるのが習慣だった。


そして、俺は晴れて念願の男子校に入学できた。

俺を満足させてくれる男がいることを願って。




そして高校生になった俺。



180センチは軽く越えるなかなか筋肉もある男になっていた。

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070717(mon)
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